訳あり不動産の売却を成功させる5つのステップ

訳あり物件の売却可否を解説する図解アイキャッチ画像
訳あり物件は売れる?売れない?その違いをわかりやすく整理!
4 分 で読めます

訳あり物件とは?売却できる物件とできない物件の違い

不動産の売買において耳にすることのある**「訳あり物件」という言葉。具体的にどのような不動産を指すのか、そしてそのような物件が売却可能かどうか**、不安に思う方も多いでしょう。

本記事では、訳あり物件の定義と、売却できるケース・できないケースの違いについて、実例を交えながら詳しく解説していきます。


訳あり物件とは?その種類と主な特徴

訳あり物件とは、一般的な物件と比較して心理的・法的・物理的に問題があると判断される不動産を指します。

よくある訳あり物件の種類

区分 具体例
心理的瑕疵物件 過去に事件・事故・自殺があった物件
法的瑕疵物件 再建築不可、違法建築、借地権付きなど
物理的瑕疵物件 雨漏り、シロアリ被害、耐震基準未満など
周辺環境による瑕疵 ゴミ屋敷の隣、騒音トラブルなど

このような事情から、買い手が敬遠しやすく売却が難航する傾向があります。

共有持分のトラブル事例と対策をわかりやすく伝える図解アイキャッチ画像
共有持分売却時に注意すべき5つのポイントを解説するイラストバナー

売却できる訳あり物件と、できない物件の違い

訳あり物件であっても、売却できるケースは意外と多いです。ただし、いくつかの条件が整っている必要があります。

売却の可否を左右する3つのポイント

事故物件って売るのも無理だと思ってたけど、業者なら買ってくれるの?

はい、心理的瑕疵のある物件でも買い取る専門業者は存在します。重要なのは適切な開示と、対象となる相手の選定です。

記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。


訳あり物件を売却するためのステップと注意点

売却前にやっておくべき対策

  • 瑕疵の程度を把握するための現地調査やインスペクションの実施
  • 必要に応じて修繕・リフォームを施し、買い手の不安を軽減
  • 物件の詳細情報を整理し、仲介業者や専門業者に正確に伝える準備

業者選びのポイント

比較項目 一般の不動産仲介業者 訳あり専門買取業者
査定スピード 数日〜1週間以上 即日対応可能
売却までの期間 1〜3ヶ月以上 最短数日〜1週間
瑕疵への対応経験 限られる 豊富な実績あり

訳あり物件の売却にはスピードと信頼性がカギです。不動産に詳しい業者を選ぶことで、想定より高く・早く売却できることもあります。

訳あり物件でも売却できるケースとできないケース

不動産の売却可能性は、単に「訳あり」であるかどうかではなく、内容と対応の仕方に大きく左右されます。

たとえば「事故物件」でも、事前にしっかりと告知を行い、価格に反映させれば購入を検討する買主も現れます。一方で、建築基準法に違反した違法建築物は、金融機関の融資が下りないなどの理由から売却は非常に困難です。

実際に売却が難航する物件の共通点とは?

買い手が全然現れないんです。何が原因か分からなくて…。

購入希望者は物件の「将来性」や「再活用の可能性」を重視します。越境や違法増築などのリスクは敬遠されがちですね。

以下に、売却できる可能性が高いもの/低いものの違いを一覧にまとめました。

物件の特徴 売却のしやすさ 理由・背景
心理的瑕疵(事件・事故) 告知義務あり。買主の価値観次第で売却可能
建築基準法違反 × 融資不可や再建築不可で売却困難
越境・境界不明確 解消済みなら売却可。不明確なままはリスク高
借地権・底地 専門業者による買取や権利整理で売却しやすい
再建築不可 利用方法が限られるが、投資家には売却可

共有持分の売却手続きと必要書類をわかりやすくまとめたイラスト
共有持分とは?売却方法と注意点をわかりやすく解説

専門業者を活用するという選択肢

訳あり物件の売却には、専門知識と豊富な実績を持つ業者の協力が不可欠です。一般的な不動産会社では対応しきれないケースも多く、専門業者に相談することでスムーズな売却につながります。

また、売却以外にも「リースバック」や「借地権整理」などの選択肢を提示してくれることもあります。

訳あり物件だからこそ、プロに任せる判断力が必要です。



まとめ
訳あり物件とは、事故歴や違法建築など何らかの問題を抱えた不動産を指しますが、内容や対応次第では売却は十分可能です。再建築不可や越境といった要素は売却の妨げになるため、早期に専門業者へ相談することが最善の解決策です。リスクを正しく認識し、適切なアプローチを取れば、納得できる形での売却も夢ではありません。